進む飲酒の若年化に警鐘を鳴らす
現在のティーンエージャーは、将来、酒癖の悪い酒飲みになると、最近の研究が述べています。
ミシガン大学の報告によれば、アメリカでは飲酒の常習化やアルコールの問題を抱える 年齢が以前より下がっているということです。
研究では2000人を3つの年齢グループに分け、それぞれの飲酒状況を調べました。第1のグループは1930年より前に生まれた人、第2のグループは1930~1949年の間に生まれた人、第3のグループは1949年より後(1970年まで)に生まれた人としました。
すると最若年層グループは、中間の年齢層グループより早く常習的な飲酒を始めていることがわかりました。最若年層が飲酒を始めるのは、男性が16.64歳、女性が18.2歳であったのに対して、最高年齢層では、男性が19.82歳、女性が26.47歳でした。この調査結果は、『Alcoholism: Clinical & Experimental Research(飲酒癖――医学的、実験的調査)』誌に掲載されました。
「常習的」な飲酒とは、6ヵ月以上連続して1ヵ月に1回1杯の酒を飲むことと定義します。「確かに、この程度では深酒とはいえないかもしれません。しかし、これが常習的な飲酒が始まる入り口なのです」と、ミシガン大学精神医学部アルコール研究センターのScott F. Stoltenberg科学調査員助手は言います。
調査はさらに、最若年層グループが25歳より前に、早期アルコール依存症とされる問題を抱える可能性が高いことを明らかにしています。「常習的に飲酒を始める年齢が若いほど、多くの問題を抱える危険性も高くなるのは明らかです」とStoltenbergさん。
飲酒の問題は、アルコール依存症だけでなく、セックスとも関連があります。「10代で酒を飲んでいる若者は、そうでない若者に比べ性行為に関わることが多いようです」と、コロンビア大学(ニューヨーク)にある米国立薬物中毒研究所(CASA)副所長で政策調査分析局長のSusan Fosterさんは言います。子どもたちは常にコンドームを使うわけではないので、性感染症や望まない妊娠を引き起こすことが多いのです。「子どにとっては一生を左右する大きな問題です」とFosterさん。
あなたが親なら、あなたの態度が重要であることを自覚してください。「事の初めから、親は子どもの行動にとても大きな影響力を持っています」とFosterさんは言います。「子どもを飲酒のような危険な行為から守るには、子どもの生活に積極的に関わってください。子どもがどこにいるかを把握し、子どもの宿題も手伝いましょう」。さらに、子どもといっしょに食事を摂ることが大切というのがFosterさんの意見です。「子どもが家族といっしょに夕食を摂ることと、アルコールや麻薬への依存症から保護されることの間には、直接的な相互関連があります」。子どもたちとアルコールの話をするのも意味があります。「日常的な会話を通して、子どもが同世代の友達の誘いに抵抗する方法を頭の中で試してみるのを、親は手伝ってあげられるのです」とFosterさんは言います。
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「常習的に飲酒を始める年齢が若いほど、多くの問題を抱える危険性も高くなるのは明らかです」――Scott F Stoltenberg、ミシガン大学
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