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2011年10月12日 (水)

労使紛争

 最近の記事で、米プロバスケットボール協会(NBA)の今季公式戦が、開幕予定だった11月1日から2週間中止されることが10日、決まった。労使対立が長引き、妥協点を見いだせないままファンを落胆させる結果を招いた・・・という内容のものがあった。

 私の子供の頃はJRが国鉄と呼ばれていて、春闘の時期になると、ストライキだと騒いでいた。子供の私には何のことか理解できない。しかし、我が家は国鉄が止まると、学校に行けなくなるし、家族も出かけられなくなる。そんなわけで、町内会ではお客さんに迷惑をかけるストライキが悪いと言う評判だった。当然、子供である私も訳がわからないけど、大人がそう言うんだから、悪いやつらだと思っていた。

 社会人になって、就職した会社には労働組合があった。何度か入るように勧められたが、昔のイメージがあり、また毎月組合費を徴収されると言うことで、断わり続けた。
 しかし、労働組合とは本来どういう考え方をするのかを優しく教えてくれた先輩がいた。

 昔の雇用関係は使う者の方が強かった。例え話があるのだが、私のお袋は呉服屋の奉公をしていて、家の誰よりも早く起きて、家事やお店の事をし、一番遅くにお風呂に入って、みんなが寝てから寝ると言う生活で、お休みはお盆と正月の年間二日しかなかったと、よく話をしている。休みを増やせ、給料を上げてくれなどとは言える状態ではなく、嫌なら辞めろという世界だったようである。また体を壊してしまうとか、気に入ってもらえなければクビになる。
 しかし、この状態であれば、まともな話し合いが出来るわけがない。そこで、労働組合と言うものが出来た。
 位置としては、使う者と使われる者を対等の立場にして、お互いの言い分を話し合いで決めていこうと言うものである。会社側としても言いたいことがある。それに対し、労働者側にも言い分がある。それに対して上下関係をはさまず、対等な立場で話し合うのだ。
 これは一見すると、わがままな社員が育つと思われるが、実はそうではない。充分な報酬や休暇、労働条件、福利厚生などが整えば、優秀な人材が入ってくる可能性が非常に高くなる。そのことで会社は業績を伸ばしたり、新しいことをはじめたりすることが出来る。

 戦後、松下電器(現在のパナソニック)に労働組合が誕生した時に、言い換えれば敵になるはずの当時の社長松下幸之助さんが出席し、挨拶までしたと言う。
 数人から始め、二股ソケットを開発して、問屋まわりをしてまで、社長自ら頑張ってきた松下電器であるが、現在では世界に通用する大企業となった。

 やらせるだけでは苦情が起きる。それなりの見返りがあれば、頑張れるものである。
 スポーツ界でも労働組合が出来、日本のプロ野球界などでも時々新聞などで目にする。
 プレイヤーや関係者はわがままを言っているわけではないと思う。生活がかかっているわけである。さらには決して労働寿命が長いわけではない。好きでやっていると言う人もいるかもしれないが、趣味と仕事とは違う。いくら頑張っても報われないようなことでは、いけないと思う。
 とかく高年収の選手やスタープレイヤーばかりを見てしまうが、実力の世界とは言え、底辺の選手はサラリーマン並みの給料の人も多い。以前は最低保障賃金が決まっていなかったので、さらに少なかった。アルバイトやサイドビジネスをしながら、一軍を夢見て頑張ったと言う話も聞いたことがある。

 プロスポーツは強いとか、魅力がある、スター選手がいる、地域に密着しているなどが収益につながると思うが、簡単ではないと思う。選手ももちろん頑張らないといけないが、オーナーや会社だって、選手以上に頑張らないといけないと思う。だからこそ、両方がお互いに話し合って、より良いスポーツ界にして、みんなに夢を与えてほしいと思う。

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コメント

復活したんだね。
労働組合の話、勉強になりました。
またご飯行きましょう。

投稿: ひろゆき | 2011年10月21日 (金) 21時55分

ひろゆきさん、コメントありがとうございます。
そうですね、労働組合は捉え方が違う人もいますけど、でも私は良い先輩に恵まれて、教えてもらえたので、幸せな方ですね。
職場の定年間近い人でも、組合に加盟しているにもかかわらず、勘違いしている人もいますから。

ありがとうございます。ご飯行きましょう。
コメントありがとうございました。

投稿: まっつ | 2011年10月22日 (土) 02時00分

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