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2013年1月13日 (日)

札幌クラブハイツ

 札幌にあるキャバレー「札幌クラブハイツ」が来月いっぱいで閉店すると言う新聞記事を読んだ。
 北海道内唯一のグランドキャバレーと言うことだったそうですが、ちょっと思い入れのある店だった。

 以前、私が歌手の運転手をしていたと書いたが、このクラブハイツの仕事も何度か行ったことがある。
 出演者控え室と言うところがあって、予定時間の前に入って準備をする。司会の方が打ち合わせに来て、最近あったエピソードや活動状況を聞いてくる。師匠は盲目だったので、私がお世話になるバンドマンさんたちの控え室に楽譜を持って挨拶に行き、曲順、テンポやキーなどを打ち合わせる。

 一晩2ステージで、私はステージ直前に会場内を見て、どの方向にどういう客層なのかを教えることもしていた。また歌っている最中に方向が変わっても、必ず正面で拍手をして、師匠はその音で再び向きを直すことをしていた。

 一度、お客さんが少なめで、盛り上がっていないなぁと感じたことがあった。師匠も調子が悪かったのか、トークも冴えてない。1ステージを終えて、控え室に戻ったが、なんとなく空気が重い。気分を変えようと思って、トイレに行くと言って控え室から出て、スタッフが通る階段に座っていた。するとちょうどホステスさんが通って、「今日は何かあったの? いつもと違うね」と言われた。仕事と言っても3ヶ月か4ヶ月に一度しか来ていない。自費出版だし、テレビに出ている訳でもない。それでも覚えてくれていて、聞いてくれている人はいるんだと思った。そう考えると嬉しくなって「次のステージ期待して下さい」と答えてしまった。
 そのことを師匠に話したら、テンションが上がって、良いステージになった。

 また札幌でお世話になっている人たちから、たくさんの花束をもらうこともあった。
 前にも一度書いたが、ススキノの真ん中をたくさんの花束を抱えて、車を取りに行った時、「なにかあったの?」「すごい花束」などと声をかけられた。時々、花束の中から一輪抜いて、名刺と一緒に渡して、有線リクエストをお願いした。

 控え室や裏側は派手ではないが、客席はとても豪華で、いつか自分が自分でお金を払うお客さんとして行きたいと思っていた場所の一つだった。
 そんな目標のようにしていた場所がなくなってしまうのは、とても残念に思う。
 もうかなり前の話なので、当時の人たちがいるのかは不明だが、あの頃お世話になった人たちに会いたいと思う。
 それにしても営業が43年だということだそうですが、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

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